前回のブログ更新がちょうど一年前という…なんと……
今年は舞台2本、福島にて出演いたしました。
・『走れメロス』@殿様ランチメンバー相樂氏の出身小学校にて
・『軽い重箱 in すかがわ2021』@福島県須賀川市民交流センター”tette”
どちらも殿様ランチの公演です。
小学校公演は在校生の皆さんに向けて作品作りをしたので、普段の殿様ランチとは大分雰囲気の違うものとなっておりました。
本番もいつもと全く異なる様子で、試合観戦でもしてるのかってくらい前のめりに特に前列のお子さんは声を上げて、リアクションしてくれました。なんなら舞台上の役者と会話してました。
以前、富山県射水市でも殿様ランチの出張公演に出させてもらって、そちらでも大きな反応はいただいてましたが、今回の子供たち100%の客席は全く違いました。体育館が揺れるくらい笑ったり怒ったりしていたような気がします。とってもまっすぐで正直に。
後日、感想文を読ませてもらったのですが、殿様ランチテイストの笑いを理解しているお子さんも居て、単純にすごっはやって思いました。
『軽い重箱』は東京でもやった作品をいくつか上演しました。
会場の”tette”は震災後に建てられたとてもモダンできれいな施設で、使わせてもらったホールもめちゃめちゃ天井が高くて横幅もあって、素晴らしい環境でした。ありがたや。
小学校のときとは打って変わって、『軽い重箱』はお客様の年齢層が高めで。あたりまえだけど笑いどころが全然違うから面白い。勉強になります。
そしてこの福島での公演中、大変お世話になった方とのお別れがありました。
東京オレンジの横山仁一さんです。
大学の4年次に並行して演劇の専門学校に通っていたわたしは、卒業後どのように活動していこうか迷っていました。
シェイクスピアがもともと好きだった私に、専門学校の講師だった横山さんは「シェイクスピアをこれからやってみたいと思ってる、斉藤もやってみないか?」と、東京オレンジに誘ってくれました。
横山さんは留まらないというか、どんどんやりたいことが増えていく、変化していくので、シェイクスピア自体は1回しかやってない気がするけれど笑、劇団在籍中はいろんな新しいことにチャレンジする機会をもらいました。
研究生時代の定期稽古は、自分の面白くなさや想像力の乏しさを突き付けられて何度も心折れそうになりつつも、それでももがいてやっていたことが今につながっているのだろうと思います。その稽古の中で、声で表現すること、滑舌よく話すことなど、ナレーターのスキルにつながる面において、横山さんはわたしに自信をつけてくれました。
今いる事務所も、きっかけは横山さんでした。
横山さんが先生をしていた大学の生徒さんへ向けた事務所のオーディションに「斉藤も受けてみろ」と、外部の私を推してくれました。
後々に横山さん自身も(ちゃっかり)オーディションを受けていたことを知り、えらいびっくりしました笑(20代前半向けのオーディションだったから)
私がナレーションをあてた仕事の話を、ほかのひとに嬉しそうに紹介してくれることもあって、劇団を離れた後でも活躍を喜んでくれているのだなとあたたかな気持ちになりました。
今年に入って、コロナで停滞してしまっていた時期にオンラインで戯曲を読んでみようと声をかけてくれました。久々に劇団の同期や先輩、そして横山さんと戯曲を読みあうのは大変楽しかった。そこでまたシェイクスピアを取り上げてくれたの嬉しかったなあ。
まだまだいろんな戯曲を読んでいくはずだった。わたしは公演の稽古やら他の仕事やらでしばらく参加できなかったタイミングだった。あまりにも急な話で、正直今でも全然実感がわかないです。
次オンライン稽古に参加した時、横山さんもいるような気がします。
今があるのは、横山さんと出会えたから、横山さんがいろんなひとと繋げてくれたから。
感謝しかありません。でもきちんと本人に伝えられなかったな、と。
会いたい人には、ちゃんと会いに行こう。いつか、じゃなくて。
今年も多くの方に助けていただきました
本当にありがとうございました
2022年が実りある、素晴らしい年になりますように
殿様ランチ『走れメロス』
この写真…なんてオーダーだっけか。真顔?キメ顔?
すごくね、すごく楽しかったんですよ。公演は。